2009年03月07日

文体のこと

サイトにupしている文章、この日記、pixivのイラストにつけるコメント…色々なものに文体がある。

一番安定しているのが小説の文体で、これは一定のトーンのようなものが出来ている。
例えば辞書(私の家には日本国語大辞典という20巻からなる辞書がある)をランダムで選んでページをめくり、気に入った言葉をノートに書き写す、あるいは詩から気に入った言葉を書き写すということで語彙自体は増える傾向にあるけれど、文体そのものには影響がない。

一番ごった煮なのがこの日記で、江国香織を読んだときと山田詠美を読んだときでは文体が微妙に違うし、気分でも変わる。
私は口調も安定しないので(まあ、全体的に熟語が多く古めかしい語彙の持ち主であるらしいが)その影響もあるだろう。
でも、私は数多く雑食に色んな作家を読んでいるけれど、好きな文体嫌いな文体はあれど、「こういう文章を書けたらいいなあ」と思う人はいなかった。
それでも数年全ての作品を読み見通し、一人だけそう思う人がいる。
島本理生だ。
彼女の文体は滑らかでありながら優しく的確で、比喩も美しい。
今まで濫読した中で一番しっくりくる作家だ。

私は小学校後半から高校にかけての濫読のせいですっかりグルメになってしまい、今は読みたいものしか読まない。
好みでない文体の物を読むくらいならば辞書をめくっているほうが好きなくらいだ。
でもまだまだ読んだことのない作家はいるし新しい作家もこれから出てくるだろうから、「この文体だ!」と思う人が出てくる可能性はある。
でも、私は彼女の初単行本である『シルエット』を読んだ以上のすべてが透き通って私の中にはいっていく感じには出合えないのではないかと思っている。



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posted by 氷迫 律 at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 読了 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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