2009年01月03日

読了本

080830_1226~02.jpg080830_1935~01.jpg080904_1454~01.jpg080906_2001~01.jpg080906_2001~02.jpg



8月〜9月くらいに読んだ本なので、記憶が曖昧…。

『仏果を得ず』三浦しをん
文楽家のお話。
普段縁のない文楽の舞台裏や、芸を極める難しさ丁寧に書かれていて面白かった。
最初は「興味のないジャンルについてだしなあ…」と思っていたのに読み始めたら止まらなかった。

『夕凪の街 桜の国』国井桂
戦火を生き延びたのに原爆症にかかった少女と、その友人や家族の話。
私は映画バージョンを読んだらしい(もう一冊別の著者名のがあったから)
戦争の悲劇を描いた話は数多いけれど、「生き延びたことへの罪悪感」をという視点を主人公が持っているところが他と違うと思う。
ひめゆり部隊の生き残りのおばあもそうだが、他者を犠牲にして生き延びたことへの罪悪感を抱いて戦後を生きている人がいる事実を忘れてはならないと思う。

『白蝶花』宮木あや子
少女達の激しい恋、恋慕、愛情を描いた短編集。
体の全てで欲するほど激しい感情がある、という少女の持つ女としてのエロティシズムを描いていると思う。
丁寧で冷静な文章なので書かれていることは熱いが、読んでいて暑苦しくない。

『ノーフォールト』岡井崇
今問題になっている産科医の医師不足、激務。
そんなときこそ読む価値がある、現場を知る著者が書く産科の現状や抱えているリスク・問題を孕んだミステリタッチのストーリィ。
母子あるいはそのどちらかの死亡というハイリスクにも立ち向かう女性医師が直面した問題とは…という話。
詳しく書くとネタバレになるので書けないが読んでほしい。

『稲の旋律』旭爪あかね
人の反応をうかがってしまって失敗する、会社にいけなくなった、家族に対して不満を感じる、自分に劣等感があり酷く将来が不安…という30歳を目前にした女性が水田に浮かべたSOSの手紙。
その手紙を拾った農家の男性と手紙の交流でもう一度自分自身を立て直す、という物語。
農家の問題、稲作の課題なども絡めてあり、面白い。
女性がすぐにたちお直ったりせず、挫折したりうまくいかなくて後ずさったりしつつ少しずつ周囲を見る力、自分を信じる力を得ていく描写が押し付けがましくなくてすとんと心にしみる。



posted by 氷迫 律 at 17:26| 読了 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
最近のコメント
年末年始に読んだ本1 by 本が好き!運営担当 (03/01)
グアムで挙式〜挙式当日A〜 by 律 (03/19)
このサイトにおける著作権について by 律 (03/19)
このサイトにおける著作権について by 姶良 (11/22)
グアムで挙式〜挙式当日A〜 by めろん (09/04)
加工済み薔薇の素材3 by 名前のない名無し (07/28)
加工済み薔薇の素材1 by 遊希 (02/06)
グアムで挙式〜挙式前日〜 by テンカワ (11/27)
インタビューはじめました by テンカワ (09/13)
二人で by 律 (09/05)
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。